アイルランドでレンタカーを借りるとき、返すとき
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第49回。
アイルランドの郊外を旅行するに当たっては、レンタカーを使うのがお勧め。ここまで事前予約の方法や国外運転免許証の取得について説明してきました。
今回は、実際に現地でレンタカーを借りるとき、および返すときのポイントについてご紹介します。
◇今回のアイルランド旅行のハイライトビデオはこちら
【2019年夏】アイルランド旅行|アイルランド観光の見どころと魅力をコンパクトにご紹介
以前の記事で紹介したとおり、今回はダブリン市内、コンラッド・ホテル内にあるSiXTで借りました。
これも以前に書いていますが、レンタカーを借りる際には、日本の運転免許証、国外運転免許証、パスポート、クレジットカード、およびバウチャー(予約確認票)が必要です。
手続きが終わると、スタッフが地下の駐車場に連れていってくれ、車の引き渡しがあります。このときビックリしたのが、予約したのはフォルクスワーゲンのパサート(Passat)というセダンの中型車だったのに、実際に借りることになったのがボルボのXC60 D4というSUVタイプのディーゼル車になったこと。
結構デカい車で、ちょっとビビりましたが、結果的にはとても運転しやすかったです。
日本のレンタカーだと、借りる際にキズのチェックなど細かくありますが、アイルランドでは全くありません。キーだけ渡されて「はい、どうぞ」という感じです。サイドブレーキがスイッチ式だったり、分からないところがいろいろあり、慌てて幾つか操作方法を確認しました。
ただ、このとき確認し忘れたのが、給油口の確認。昔のディーゼル車と言えば黒いススを吹き出し、環境に悪い車でしたが、最近はクリーンディーゼルといって、尿素水を加えることにより排気ガス内の窒素酸化物を取り除く方式が取られています。そのため、給油カバーを開けると燃料(軽油)を注入する口と尿素水を注入する口の二つがあるのです。
◇ディーゼル車の給油口について
ディーゼル車なんて乗ったことが無かったので、車を返却する前に満タンにしようと給油口カバーを開けたら口が二つあって、ビックリしました。
慌ててガソリンスタンド周辺にいた人に聞いて、教えてもらって事なきを得ましたが、よく考えたらスマホを持っているんだからググれば良かったですね。「まずググる」という行動にならないところが、おっさんですよね。
ちなみにアイルランドのハイウェイでは、日本の高速道路のようにサービスエリアは多くありません。今回、アイルランド島の東の端にあるダブリンから、西の端にあるモハーの断崖まで、東西に突っ切りましたが、サービスエリアっぽいのはダブリンを出て30km辺りにあるアップルグリーン(Apple Green)というところだけだったような気がします。給油は早めに見つけたガソリンスタンドで行ったほうが良いと思います。
このアップルグリーンは、給油はセルフ方式で、給油した後にレジで給油台の番号を言って支払う仕組みでした。
給油する燃料が、ガソリン、ハイオク、軽油の3種類なのは日本と同じです。軽油は「Diesel」と書いてあります。間違えないようにしましょう。
さて、これも以前の記事で書きましたが、アイルランドのレンタカー・オフィスはどこもだいたい17:30とか18時に閉店してしまいます。コンラッド・ホテル内のSiXTも、夜7時頃に戻ってくると、オフィスはもう閉まっていました。キーをどうやって返却すればよいかマゴついていると、ホテルのスタッフの方が、オフィスの窓のところにあるスロットに落としておけばいいよと教えてくれました。
ここはコンラッド・ホテル内にあるオフィスのため、時間外でも問題なく返却できましたが、場合によっては翌朝までもう1泊レンタルしなければならないこともあるかもしれません。時間外の返却可否については、事前にメールなどでよく確認しておくことをお勧めします。
狭い田舎の道を走りまわり、車体には細かいキズがついていたので、妻は後で別料金を請求されるんじゃないかと心配していましたが、追加料金の請求は全くありませんでした。恐らくアイルランドの国民性として、日本人のように細かいことにはこだわらないんじゃないかと思います。
ただ、人にもよるかもしれませんので、借りる際にスタッフにはチェックされなくても、本来は自衛のため、キズなどの有無については写真を撮るなどしておいたほうが良いのではないかと思います。
さて、いよいよ次回からはレンタカーで訪問した郊外の観光地について紹介していきたいと思います。
Googleマップのナビ機能があればラウンダバウトも問題なし
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第48回。
前回は海外旅行でレンタカーを利用する際に必要な、国外運転免許証の取得について紹介しました。
今回は、アイルランドでレンタカーを利用する際のカーナビについて紹介したいと思います。
◇前回ブログ
前にも書いたとおり、レンタカーを借りる際にオプションのカーナビ(GPS)も申し込みました。ただ音声ガイダンスは当然英語になりますので、Googleマップのナビと併用することとしました。結果的にGoogleマップのナビは海外でも非常に便利に使えることが分かりました。
また車のオプションのカーナビは、日本のカーナビのように地図が詳しくなく、その点でもGoogleマップのほうが分かりやすかったです。
ではレンタカーのナビは不要だったかというと、そうでもありません。一度だけですが、Googleマップとレンタカーのナビとで目的地の場所がズレており、Googleマップのほうが間違っていたことがありました。
たまにそういうこともありますので、2つ併用できれば安心だとは思います。
さて、アイルランドでは、首都ダブリンを離れると信号のある交差点をほとんど見かけません。ラウンダバウトと呼ばれるロータリー方式が多く見られます。
◇ラウンダバウト方式
2011年にイギリスを旅行した際、かつ子ミースさんという現地にお住まいの方の自宅にホームステイさせていただき、車で観光地にも案内していただいたのですが、イギリスの交差点もラウンダバウト方式が多く、そのときのビデオが残っていました。
◇過去ブログ(英国旅行)
ラウンダバウトは交通量のそれほど多くない郊外に多いので、目印になる建物がなく、かつ子ミースさんも「どこで出るのか分からなくなっちゃうんですよね」と言ってました。
そんなとき、Googleマップのナビだと、日本語音声で「ロータリー、2つ目の出口です」などと案内してくれ、とても分かりやすく、感動ものでした。
◇これは普通のGoogleマップですが、「運転モード」にするとカーナビのように音声で案内してくれます。
Googleマップのナビを使う場合の注意点として、モバイル通信の電波の問題があります。
今回の旅行では、Global Wi-Fiのモバイルルータ(データ量無制限タイプ)を持っていきましたが、アイルランドは日本のようにどこでも通信エリアが整備されている訳ではなく、田舎のほうでは電波が無くなってしまう場合があります。
Googleマップはモバイル通信により地図をダウンロードして表示し、その上にGPSによる自車の位置を重ねていますので、電波が無くなると地図が表示できなくなってしまいます。
そんな場合に備えて、Googleマップでは「オフラインマップ機能」が提供されています。出発する前に(日本でも可)あらかじめドライブルートのオフラインマップをダウンロードしておきましょう。そうしておくことで、電波が無くなった場合は自動的にダウンロードされたオフラインマップを表示し、シームレスにナビを利用することができます。
なお、Googleマップの利用はかなりデータ量を使いますので、モバイルWi-Fiルータなどを契約する際には、なるべく大容量のものにしておくことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。
Googleマップのナビ機能(運転モード)は、海外でのレンタカー利用にはかなり便利であることを実感しました。
次回は実際にレンタカーを借りる際や返す際の注意点について、紹介したいとおもいます。
海外レンタカー運転に必要な国外運転免許証の取得
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第47回。
前回はアイルランドでレンタカーを利用する際の事前予約について紹介しました。
今回は、海外で車を運転するのに必要な国外運転免許証の取得についてご紹介します。
※現在、新型コロナウイルス感染対策のため、国外運転免許証の申請受付を中止しているケースもあるようです。申請する場合には、必ず申請先の情報を事前にご確認下さい。
◇前回ブログ
一般に「国際運転免許証」と言われるものですが、日本の運転免許保持者が海外での運転のために取得するのは、「国外運転免許証」となります。
国外運転免許証の発行受付は、各都道府県警察署の運転免許課や、運転免許試験場などで行っています。
◇国外運転免許証取得手続き(東京(警視庁)の場合)
申請は原則として本人が行う必要があります。私の場合は、念のため妻も取得するということで、妻と二人で申請に行きました。
必要な持ち物は次のとおりです。
・運転免許証
・写真1枚(縦5cm×横4cm)
・パスポート
・渡航予定を証明できるもの(フライトのEチケット控えなど)
・申請手数料 2,350円
なお、国外運転免許証の有効期間は1年です。1度の海外旅行のためだけに取得するのはもったいない気もしますが、仕方ないですね。
◇国外運転免許証
申請手続き後、発行までたしか1時間くらいかかったと思います。お昼少し前の時間に行ったので、お昼を挟んで午後に発行されました。
縦15cm×横10.5cm程度の、冊子タイプのもので、カードタイプの日本の免許証とはだいぶ違うイメージです。
なお、実際に海外でレンタカーを借りる際には、この国外運転免許証以外に、日本の運転免許証の提示も求められますので、忘れずに持っていきましょう。あと、パスポートも必要です。
次回は、海外でレンタカー運転をする際のカーナビとして、Googleマップを使う際の注意点などについてご紹介します。
アイルランドでのレンタカー利用は必ず事前予約を
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第46回。
前回ブログでは、アイルランドで郊外の観光には、ぜひレンタカーを利用するのがおススメであることをお伝えしました。
今回は、昨年の旅行で実際に利用したレンタカーの事前予約などについてご紹介したいと思います。
◇今回のアイルランド旅行のハイライトビデオはこちら
【2019年夏】アイルランド旅行|アイルランド観光の見どころと魅力をコンパクトにご紹介
アイルランドのレンタカーはマニュアル車が多いらしく、オートマチック車はあまり台数がないらしいです。ですので、事前に日本から予約し、オートマチック車を確保しておくことを強くお勧めします。
またレンタカー・オフィスはダブリン空港近辺に多く、市内にはそれほど多くないようです。旅行のスケジュールにもよると思いますが、私たちの場合は1週間のアイルランド滞在のうち、郊外に出かける2日間のみの利用で、わざわざレンタカーを借りるために空港まで行くのも面倒でしたので、市内で借りられるところを探しました。
下記の検索サイトEUcarhire.comで空港ではなく都市をダブリンとして検索すると、AVIS、Herts、Budget、Sixtなど、レンタカー会社に関係なく、ダブリン市内で利用可能な車が検索できます。
ダブリンのレンタカー・オフィスは、だいたい夕方17:30とか18:00とかに閉店し、閉店後は返却不可のところもあるようです。郊外までドライブしていると、帰りが夜になることもあると思うので(特にダブリンの夏は20:30頃まで明るいですし)、夜間の返却が可能かどうかも、よく確認しましょう。
私は上記のEUcarhire.comで検索の結果、市内のコンラッド・ホテル内にあるSiXT(ドイツのレンタカー会社)で、フォルクスワーゲンのパサート(Passat)というセダンタイプの車を予約しました。もちろんオートマチックです。
◇ SiXT Dublin Stephen's Green
料金は2日間の利用で€184(約22,000円)でした。
もっと安価なコンパクトカーなどもありましたが、海外でのレンタカー運転は初めてだし、安全性などの観点であまり小さい車はどうかという妻の意見もあり、このタイプにしました。
ただ実際には、別の車種、ボルボのXC60 D4というけっこう大きな車に変更になりました。こんな大きな車は運転したことがなかったので、ちょっとビビりましたが、結果的にはとても運転しやすかったです。
初めてなのでこれが普通なのかどうなのか分かりませんが、アイルランドは何事につけ、良く言えばおおらか、悪く言えば適当な感じです。私はあまり細かいところは気にしないタイプなので、そんなアイルランドは嫌いじゃありません。
上記のEUcarhire.comで予約した場合、代金の€184はクレジットカードで事前決済となります。オプションでGPS(カーナビ)も申し込みましたが、これは現地支払いでした。2日間で€24(約2,900円)でした。
予約が完了すると、このようなバウチャー(予約確認票)がEメールで送られてきますので、忘れずに印刷して持っていきましょう。あとレンタカーを借りる際には、日本の運転免許証、国外運転免許証、パスポート、クレジットカードが必要です。
いかがでしたでしょうか。
次回は海外での自動車運転に必要な国外運転免許証の取得について紹介したいと思います。
アイルランド郊外の観光はレンタカーがお勧め
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第45回。
前回まで、バスツアーを利用した北アイルランドの見学について紹介してきました。
今回からはまたアイルランド共和国に戻り、レンタカーを利用した郊外の観光について紹介していきたいと思います。
◇前回ブログ
アイルランドは首都ダブリンなどの都会と、それ以外の郊外地のコントラストが激しい気がします。
今回、都会はダブリンしか行っていませんが、ダブリンはバスやルアス(路面電車)などの公共交通が発達し、とても便利です。各州の中心都市、ゴールウェイやコークなどもそうかもしれません。が、そういった都会を一歩離れると、バスなどの公共交通も少なく、手つかずの自然といった印象です。そこで郊外の観光スポットを見て回るには、レンタカーの利用をぜひ検討したほうが良いと思います。
日本人にとっては都合の良いことに、アイルランドは左側通行(イギリスと同じ)で速度表示はキロメートル表示。日本と全く同じです。
私は海外旅行でのレンタカー利用は初めてでしたが、これなら大丈夫かもと思い、今回利用してみました。
結果として何の問題もなく、とても楽しめましたので、ぜひレンタカーの利用を強くお勧めします。
イギリスも左側通行ですが、速度表示はマイル表示。また国境越えの問題もあるので、今回北アイルランドの観光はバスツアーを使いましたが、結果的に見れば北アイルランドもレンタカーで問題無かったと思います。2019年時点ではアイルランドと英領北アイルランドの間には、何の国境もなく、気が付かないうちにいつの間にかイギリス領に入っていました。
イギリスのブレグジット(EU離脱)により、今後どうなるかは分かりませんが、スケジュールに縛られず、自由な旅行を楽しむという意味では、アイルランドではレンタカーは最強だと思います。
アイルランドのハイウェイは時速120km制限。周囲の車はかなりのスピードで飛ばしていきます。
流れに乗って運転する必要がありますが、車間距離を充分にとって、安全運転で行きましょう。
今回の旅の途中でも、ハイウェイで事故を起こしている車を見かけました。
楽しい旅を続けられるよう、無理のない運転を心掛けましょう。
次回は、事前のレンタカー予約についてご紹介したいと思います。
平和な街に感慨、北アイルランドの中心都市ベルファスト
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第44回。
バスツアーを利用したイギリス領北アイルランド観光で、ジャイアンツ・コーズウェイとキャリック・ア・リード吊り橋を見学したことを紹介してきました。今回はその後に訪れた、北アイルランドの中心都市ベルファストについて紹介したいと思います。
◇前回ブログ
もともと小さな漁村だったベルファストは、19世紀、イギリス・ヴィクトリア女王の時代に造船業によって大きく発展しました。映画で有名なタイタニック号もベルファストで造られたものです。
以前のブログでも書いたように、北アイルランド紛争の時代はテロが頻発する恐ろしい街でしたが、2000年以降は落ち着きを取り戻し、多くの観光客が訪れる人気の都市となっています。
英語が堪能なら、ブラックキャブ・ツアー(黒いタクシーで、運転手さんが有名スポットを巡ってくれる人気のツアー)に参加してベルファストの政治的歴史を知るのも良いと思うのですが、英語に自信がないので、自力で散策することにしました。
ツアーバスはシティホール(市庁舎)の脇に停車しますので、まずシティホールを見学しました。
正面の像は、イギリスのヴィクトリア女王です。
シティホールは1906年の建造。印象的な中央のドームは、高さ53mあるそうです。
見学は無料です。
シティホールを出て、周辺をブラブラと散歩してまわりました。
円形の窓とカラフルな外壁が印象的なグランド・オペラ・ハウス。今でもオペラやミュージカルなどが上演されていますが、北アイルランド紛争中も、爆弾テロなどによる被害を受けながらも上演を続けていたそうです。
ベルファストは、ダブリンとはまた違った、伝統の重みを感じさせるような建物が多い気がします。
カフェで軽食を頼んで、少し休憩しました。
こうして北アイランドの主要な観光スポットを効率的にまわり、夜にダブリンに戻ってきました。
いかがでしたでしょうか。
小さなアイルランド島の中で、国が2つに分かれているのは、日本人からすると不思議な感覚ですが、アイルランドとはまた少し違った雰囲気が感じられ、貴重な体験でした。何より、昔は北アイルランド紛争でたびたびニュースで報道されていた街が、今はこんなに平和になり、そこを訪問できたことが感慨深かったです。
次回はまたアイルランド共和国側に戻り、アイルランド内の郊外を訪れる旅を紹介していきたいと思います。
ジャイアンツ・コーズウェイ見学に英語ガイドは不要
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第43回。
前回ブログでは、イギリス領北アイルランド観光のバスツアーを利用してキャリック・ア・リード吊り橋を体験、その後昼食をとったところまで紹介しました。今回はいよいよこの日のハイライト、ジャイアンツ・コーズウェイ見学について紹介します。
※ジャイアンツ・コーズウェイは今月より事前予約制にて観光が再開されたようです。といってもアイルランドに渡航すること自体が難しいですので、日本からの観光はまだ難しいですが、一日も早くまた訪れられるようになることを祈りたいと思います。
◇今回のアイルランド旅行のハイライトビデオはこちら
【2019年夏】アイルランド旅行|アイルランド観光の見どころと魅力をコンパクトにご紹介
ジャイアンツ・コーズウェイは世界屈指の奇景。1986年にユネスコ世界遺産に登録されています。「巨人が造った土手道」という意味の名が付けられています。
ジャイアンツ・コーズウェイはナショナル・トラストによって維持管理されています。ナショナル・トラストとは、イギリスで設立された、歴史的建造物などを保護するための非営利団体です。ちなみにキャリック・ア・リード吊り橋もナショナル・トラストの管理でした。
例によってアイルランドは天気が悪く、この日も小雨交じりの天気でした。真夏ですが肌寒いほどで、防水のジャケットなどが必要です。
コーズウェイ・コーストの雄大な景観を眺めながら、進んでいきます。
実は、ツアーバスの中で有料のガイドさん(英語)を申し込むかどうか聞かれ、申し込んでしまいました。たしか料金は1人10ポンド(約1,400円)だったと思います。かなり広いようなので、ガイドさんに案内してもらったほうが良いかなと思ったのですが、ポイントごとでの英語の説明がかなり長く、私の乏しい英語力ではあまりよく理解できなかったので、結果的にはガイドなしで自力でまわったほうが良かったと思います。
ゴツゴツした六角形の岩肌が見えてきて、だいぶ近づいてきました。
現在のアイルランドは地震はほとんど起こらないようですが、約6,000万年前に大規模な地殻変動があり、膨大なマグマ(溶岩流)が流れだしたそうです。それがこの付近に広がり、溶岩台地として堆積していきました。その後、約1万5,000年前に今度は大規模な氷河がこの地域を覆いました。
溶けていた溶岩が氷河によってゆっくりと冷やされた際に、六角形の「柱状節理」として地表に露出したものが、このジャイアンツ・コーズウェイの奇景の成り立ちです。
六角形の石柱は4万本もあるそうです。
科学的な説明がされる前は、伝説の巨人フィン・マックールが造ったと言われていたそうです。
ちなみに、今回の旅行のきっかけとなったアイルランド人留学生ロブくんは、ジャイアンツ・コーズウェイには行ったことがないと言ってました。ロブくんよりも先にジャイアンツ・コーズウェイを見学できて良かったです。(笑)
ぜひ再び海外旅行ができる日が来たら、多くの人に訪れていただきたいです。