2011年英国旅行(その5:完)ロンドンの世界遺産を見学編
こんにちは、コウです。
我が家の2011年の英国旅行。かつ子ミースさん宅でのホームステイから始まり、その後ロンドンに2泊。今回は最終回として、ロンドン観光の3日目に市内のユネスコ世界遺産の見学や水上バスでのテムズ川の散歩を体験し、かつ子さん宅のあるフリートに戻るまでの様子を紹介したいと思います。
◇ 前回ブログ
◇ 目次
ビッグベンからウェストミンスター寺院へ
この日はまず、ロンドンのシンボル、ビッグベン(Big Ben)へ。この英国シリーズのブログのアイキャッチ画像にも、今回の旅行で撮った写真を使用しています。
ビッグベンは、国会議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿の付属の時計台。高さは約96mだそうです。ウェストミンスター宮殿全体として、1987年にユネスコ世界遺産に登録されています。
◇ 下から見上げたビッグベンはど迫力
昔、BCL(Broadcasting Listening)と言って、短波ラジオで海外のラジオ放送を聞くのが流行した時期があり、私も中学生の頃に短波ラジオを買ってもらって、英国BBC放送やラジオ・オーストラリア、旧西ドイツのドイチェ・ヴェレなどの日本語放送を聞いていました。そのBBCの放送が始まる際に、最初に流れるのがビッグベンの鐘の音。今のようにデジタル式でない、ダイヤル式のチューニングでしたから、この鐘の音が、放送を探し当てる大事な目印(耳印?)でした。
そんな海外放送局の日本語ラジオ放送も、様々なメディアの発達によってどんどん廃止されており、BBCの日本語放送も1991年に終了したとか。ちょっと寂しい気がします。
ビッグベンからウェストミンスター寺院へ徒歩で移動。途中、パーラメント・スクエアで、ウィンストン・チャーチルの銅像を見ました。
今年(2018年)のアカデミー賞で、日本人の辻一弘さんがメイクアップ&ヘア・スタイリング賞を受賞したことでも話題を呼んだ「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。主演のゲイリー・オールドマンも主演男優賞を受賞しました。
1940~45の第二次大戦中に英国首相を務めて連合国側を勝利に導いた「戦時の宰相」として名高く、また冷戦初期の1951年に再び首相に就任して反共主義を貫いたチャーチル。英国はもちろんのこと、日本を含めた世界的にも人気の高い政治家です。
さて、次にウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)を見学。ここも1987年に登録されたユネスコ世界遺産です。
11世紀のウィリアム1世以来、ほとんど全ての英国歴代王が戴冠式を行っている、イングランド国教会の大聖堂。内部の壁や床は墓所として使用され、歴代の王の他、ニュートンやダーウィンといった著名な学者、4度に渡って首相を務めたグラッドストーンといった著名政治家なども埋葬されているそうです。キリスト教では死後の復活を願い、土葬されていますので、歴代王たちの骨そのものが埋まっているかと思うと、ちょっと薄気味悪い感じがします。日本人的な感覚ですが。
アビー(Abbey)とは大寺院、大修道院のこと。ビートルズの「アビーロード」はもう少し北のロンドンEMIスタジオの前の通りの名前でした。このウェストミンスター地区につながる通りです。
寺院内では、その厳かな雰囲気に感動しました。
ちなみに、私たちが英国を旅行した2011年の4月に、チャールズ皇太子と故・ダイアナ妃の長男ウィリアム王子が、キャサリン妃(ケイト・ミドルトンさん)と結婚式を挙げたのもこのウェストミンスター寺院でした。お土産もの売り場にはロイヤル・ウェディング関連商品などもたくさん売っていました。
今年は次男のヘンリー王子の結婚式がありましたので、また盛り上がっているかもしれませんね。
水上バスでテムズ川散歩
さて、ウェストミンスター寺院を見学した後は、テムズ川の水上バスに乗ってみました。ウェストミンスター・ミレニアム・ピア(桟橋)からロンドン塔に近いタワー・ミレニアム・ピアまで、所要時間約40分の水上散歩です。ロンドン交通局が運航する水上バスには他にも幾つかの路線があり、朝9時過ぎから夜9時頃まで、日中は概ね30分毎に運行され、観光などの足として利用されているようです。料金は、上の区間で大人£8.4(約1,050円)、小人(16歳以下)£4.2(約525円)でした。
テムズ川岸にそびえ立つ巨大な観覧車ロンドン・アイを眺め、また昨夜歩いて渡ったロンドン橋をくぐって、水上バスは進んでいきます。
タワー・ピアに着く少し前に見えてくる、軍艦ベルファスト号。かつてはノルマンディ上陸作戦などでも活躍した英国海軍の巡洋艦で、退役後の今は海事博物館として開放されているそうです。
ロンドン塔を見学
さて、タワー・ピアで水上バスを降りて、すぐに見えてくるのがロンドン塔(Tower of London)。11世紀にウィリアム征服王が築いたお城です。1988年にユネスコ世界遺産に登録されています。
13世紀頃以降は牢獄や処刑場としても使われ、拷問塔(Torture at the Tower)もあるなど、不気味さ満点の観光スポット。ここで死んでいった者たちの亡霊が出るとか言った話もあるようですが、私たちが訪れた日は、どんよりした曇り空だったこともあり、ちょっとゾワッとする感じでした。
◇ ジュエル・ハウス前の壁の上のサルのオブジェ。かつてここに動物園もあったことの名残なのか…。
前にも書きましたが、私たち夫婦はTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ファン。私たちがロンドン塔を訪れた2011年にはまだ見ていませんでしたが、今から思えばこのロンドン塔のイメージなどがあのドラマのベースになっているのかもしれません。そういえばロンドン塔ではワタリガラスが飼育されているそうですが、「ゲーム・オブ・スローンズ」でも三つ目のワタリガラスが重要な役割を果たしています。
◇ 過去ブログ
◇ 「ゲーム・オブ・スローンズ」を見るならHuluで
コヴェント・ガーデンでお買いもの
さて、ロンドン塔見学の後、フリートに戻る前にお買いものをと、コヴェント・ガーデン(Covent Garden)に行きました。私たちが宿泊したキングスウェイ・ホール・ホテルから徒歩数分のところにあるマーケットです。
巨大なアーケード街のようなつくりに、吹き抜けの広い市場。そこに工芸品やアンティークなどのお店がひしめき合っており、多くの観光客などで賑わっていました。周辺ではいろいろなストリート・パフォーマンスでも、訪れる観光客を楽しませていました。
◇ 銅像みたいに見えますが、動きます(娘は怖がってお金を入れられなかった。。。)
最後に
いかがでしたでしょうか。
この日ビッグベン、ウェストミンスター寺院、ロンドン塔という3ヶ所のユネスコ世界遺産を見学して、2泊3日のロンドン観光を終えた私たち家族は、再びウォータールー駅17:40頃の電車に乗って、かつ子ミースさんのご自宅のあるハンプシャー州フリートへと戻りました。
その後、かつ子さんに案内していただき、コッツウォルズなどを見学した模様は、この英国シリーズの第2回をご覧下さい。
◇ 過去ブログ
2013年頃に「JIBs諸国」という言葉が話題になりました。日本、イスラエル、英国(Britain)のことで、いずれも親米国ではあるものの今日的には米国にとっての重要性は薄れ、それぞれ中国、中東、欧州に隣接するという地政学的なリスクのある国々という意味でした。この状況は2018年の現在も基本的に変わっていませんね。
いま、EU離脱問題に揺れる英国ですが、立憲君主国である点も含めて日本との共通点も多く、またその多彩な歴史と文化の一端に触れることができた旅でした。
今回はロンドン周辺地域のみでしたが、他の地域も含めて、またいつか行ってみたいです。
それではまた。
2011年英国旅行(その4)バッキンガム宮殿で衛兵交代パレードを見学編
こんにちは、コウです。
我が家の2011年の英国旅行。前回はロイヤル・オペラ・ハウスでマリインスキー劇場バレエ団の舞台を鑑賞したことなどを紹介しました。今回はロンドン観光の2日目、バッキンガム宮殿などを観光し、夕食はテムズ川河畔のレストランで食事した様子などを書きたいと思います。
◇ 前回ブログ
◇ 目次
キングスクロス駅からダブルデッカーでトラファルガー広場へ
前回ブログで書いたように、ロンドンで泊まったキングスウェイ・ホール・ホテルは、地下鉄のホルボーン駅(Holborn)から至近距離。7月28日(木)の朝は、まず地下鉄でホルボーン駅からピカデリー線で、キングスクロス・セント・パンクラス駅(King's Cross St. Pancras)駅に向かうところからスタートしました。ホルボーン駅はピカデリー線とセントラル線の2路線が交わるターミナル駅ですが、ピカデリー線は地下深いところを走っているらしく、エスカレータでかなり深くまで降りていきました。
2駅先のキングスクロス駅は、地下鉄6路線の他、エディンバラやヨークシャーなど、英国北東部への鉄道の出発点にもなっている大きな駅です。加えて映画「ハリーポッター」で、ハリーがホグワーツへ向かったとされる「9と4分の3番ホーム」がこの駅で撮影されたことでも、人気の観光スポットになっています。
私たちが訪れたときは、工事中の囲いなどがされていました。
◇ こうやってみんな記念写真を撮っています
さて、キングスクロス駅から、2階建てバス(ダブルデッカー)に乗って、トラファルガー広場に向かいました。かつ子さんに教えていただいた、91番のバスに乗ると、終点がトラファルガー広場です。ダブルデッカーの2階席はすいていて、ゆったりとロンドンの町並みを楽しみました。
トラファルガー広場(Trafalgar Square)はロンドンの中心地。高さ46mのネルソン提督記念柱がランドマークです。
写真の銅像は、チャールズ・ジェームズ・ネピア将軍の像。インド駐留軍総司令官だった方だそうです。
ここから、アドミラルティアーチをくぐって、バッキンガム宮殿へと向かいます。
バッキンガム宮殿で衛兵交代パレード見学
ヴィクトリア女王以来、歴代の国王から現在のエリザベス2世女王までが居城としているバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)。トラファルガー広場からアドミラルティ・アーチを抜け、セント・ジェームズ・パーク内のザ・マル(The Mall)と呼ばれる通りを進んでいった突き当りです。もともとはバッキンガム公爵の邸宅だったものを、英王室が1762年に買い上げ、その後大改築を経て、今の姿になったのは1912年だそうです。
正面の金色に輝くモニュメントは、ヴィクトリア女王の記念碑です。やっぱり大英帝国を象徴するのはヴィクトリア女王なんですね。ちなみに現在の英国、すなわちグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の原型(現在のアイルランド共和国が独立する前)ができた(1801年)のも、ヴィクトリア女王の在位を含むハノーヴァー朝と呼ばれる時代でした。
バッキンガム宮殿では、4月~8月の間、宮殿の警護兵の交代に伴うパレードが毎日11時頃から12時半頃までの時間で行われます。キングスクロス駅からここまで、スムーズに来ることができたので、この交代パレードの見学に間に合うことができました。
◇ ザ・マルを通って宮殿へ向かう颯爽とした騎馬隊
ものすごい見物客の人ごみの上、パレードはどんどん移動していくため、見学するベストポジションを確保するのはなかなか難しいです。ヴィクトリア女王記念碑の足下辺りで待ち構えるのが一番良いようですが、すごい人なので、かなり前から場所を確保しておく必要があると思います。
バッキンガム宮殿を見学した後は、再びトラファルガー広場付近に戻り、ナショナル・ギャラリー(National Gallery)を見学しました。
3,000点を超える西ヨーロッパ絵画を中心とした美術の至宝が集められているナショナル・ギャラリー。建物も偉容を誇ります。周辺では大道芸人がいろいろなパフォーマンスをしていて、にぎやかです。
ナショナル・ギャラリー見学のあとは、建物内のカフェでアフタヌーン・ティーを楽しみ、ここでいったんホテルに戻りました。
テムズ河畔のレストランで夕食
今回の旅は、71歳の妻の母も一緒。母はとても元気で、どこへでもサッサと歩いていけますが、それでも年齢が年齢ですから、様子を見ながら、無茶しないように注意しなければなりません。この日は朝から動きまわったので、夕食までに一度ホテルに戻り、シャワーを浴びて休憩しました。こういうところが、自由旅行は好き勝手にできるので、いいですよね。
夕食のレストランは、テムズ川河畔のル・ポン・デ・ラ・トゥール(Le Pont De La tour)というフレンチ・レストランを、日本から事前に予約していきました。
予約はホームページ記載のEメールアドレスに直接メールしました。テラス席からの眺めが良いという評判だったので、テラス席を希望したところ、混雑状況によって確約はできないという返信でしたが、行ってみたらちゃんとテラス席を用意してくれていました。
ちょっと高級なレストランなので、おしゃれして行きましたよ。
◇ テラス席からはちょうどロンドン橋(London Bridge)が跳ね上がるところも見えました(お隣のテーブルの方、お顔を写しちゃってすみません)
予約は19時でしたが、まだ明るいですね。
ゆったりと流れるテムズの川辺で、美味しいお料理とワインを楽しむことができました。
食事が終わったあとは、少し散歩がてらロンドン橋を歩いて渡り、地下鉄でホテルまで戻って、この日の予定を終えました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ヨーロッパ屈指の大都会ロンドンですが、歴史を感じさせる見どころを楽しんだ2日目でした。ですが、ロンドン中心部の観光名所はまだまだあります。次回は引き続き3日目の観光についてご紹介します。
それでは、また。
2011年英国旅行(その3)ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ鑑賞編
こんにちは、コウです。
我が家の2011年の英国旅行。ロンドン近郊にお住いのかつ子ミースさんのご自宅で、ホームステイさせていただき始まった訳ですが、途中我がままを言ってロンドンのホテルにも2泊しました。今回はそのロンドン観光の1日目について書きたいと思います。
◇ 前回の記事
◇ 目 次
フリートからロンドンへ
2011年当時、かつ子さん宅のあるハンプシャー州フリートとロンドンを結ぶ鉄道は、サウスウェスト・トレインズ(South West Trains)でした。同鉄道は、その後2017年8月に事業会社の継承によりサウス・ウェスタン・レイルウェイに改称しているそうです。
事前にかつ子さんのご主人のケビンさんが、割引チケットなどについていろいろ教えて下さいました。当時のメモによると、「Groupsave4」という4人用の割引チケットを買ったようです。大人3名+小人1名(16歳以上が大人料金なので、当時13歳の娘は小人料金でした)で、往復料金で£53.60(当時の換算レートで約6,700円)だったようです。今も「Groupsave」というディスカウントチケットはあるようで、だいたい3割くらい安いらしいです。
◇ 帰りのチケット(ロンドン→フリート)
フリートからロンドンへは7月27日(水)に移動。ロンドンからフリートに29日(金)に戻ってくるというスケジュールでした。
前にも書きましたが、かつ子さんが「ロンドンに用事があるから」と言って、わざわざ付き添って下さいました。本当に面倒見の良い方なんです。
ロンドンはウォータールー駅(Waterroo Station)に到着します。ウォータールー駅は英国で最も乗降客数が多い駅で、2011年当時だと年間9,400万人(Wikipediaより)だそうなので、1日平均だとだいたい26万人くらいですね。ですが、JR新宿駅の2011年当時の乗降客数はなんと約147万人/日(乗車人数×2で計算)。ウォータールー駅の5.6倍!私もいま新宿のオフィスに通ってますが、やっぱり日本の通勤ラッシュってスゴいんですね。
かつ子さんとはウォータールー駅でお別れして、いよいよ私たち家族だけのロンドン旅行が始まりました。
◇ ウォータールー駅
ロンドンのホテル
ロンドンで泊まったホテルは、キングスウェイ・ホール・ホテル(Kingsway Hall Hotel)。地下鉄のホルボーン駅の近くで、大英博物館やコヴェント・ガーデンも徒歩圏内という、ロケーション的には抜群のホテルです。でもネット情報によれば、設備はちょっと古いということでした。そんなこともあってか、2018年現在、このホテルは改装のため休業中で、2019年にリニューアル・オープン予定ということになっています。
◇ 現在の キングスウェイ・ホール・ホテルのサイト
http://www.kingswayhall.co.uk/
このホテルは2014年に英国のホテル・グループShiva Hotelsにより買収されたという記事が載っていました。
場所的には本当に便利なところにあるので、リニューアルしたら人気になるんじゃないでしょうか。
大英博物館を見学
ホテルに無事チェックインも済ませ、散歩がてら周辺を散策し、大英博物館(British Museum)を見学しました。大英博物館は1759年に開館。膨大な所蔵品を擁する世界最大級の博物館ですが、入場は無料です。
19世紀にはエジプト、ギリシア、メソポタミアの考古学遺物も運び込まれ、世界の文化遺産を収めた博物館へと発展しました。
ナポレオンのエジプト遠征(1799年)の際に発見されたロゼッタストーン。後にフランスの考古学者シャンポリオンが、これをもとにエジプト文字を解読し、エジプト古代文明の解明に大きな役割を担ったことで有名ですが、このロゼッタストーンもこの博物館に展示されています。
シャンポリオンの物語は、確か小さい頃に国語の教科書に載っていたことを懐かしく思い出しました。石版の表面に描かれたヒエログラフと呼ばれる象形文字が、表意文字(漢字のように意味を表す文字)ではなく、実は表音文字(アルファベットのように音だけを表す文字)であると気付いて、解読が進んだんですよね、確か。
短時間の見学だったので、とても全部を細かく見切れるものではありませんが、私は中東の古代文明などに興味があるので、現在のイラク南部に世界で初めて誕生した都市国家と言われるシュメール文明(B.C.3000~2000年頃)や古代オリエントを統一したアッシリア文明(B.C.1900~600年頃)など、興味深く見学しました。
うちの娘は、なぜかミイラに関心があり、小さい頃に上野の国立科学博物館にミイラが展示されていた際もそうだったのですが、この大英博物館に展示されていたミイラにも、ものすごく興味を持って見ていました。
◇ これがミイラです
ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ鑑賞
さて、今回の英国旅行での一番のこだわりは、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)でバレエの舞台を鑑賞することでした。
当時、娘は幼稚園の頃から近所のバレエ教室に通っており、その影響もあって、家族でバレエ関係のTV番組を見たり、舞台を鑑賞したりしていました。それで、ロンドンに行くならぜひロイヤルの舞台を、となった訳です。
ロイヤル・オペラ・ハウスは英国ロイヤル・バレエ団の本拠地である歌劇場。18世紀に創建されたそうです。
ロイヤル・オペラ・ハウスも、キングスウェイ・ホール・ホテルから徒歩5分くらいのところにあります。
◇ 劇場の前にあるバレリーナの像
英国ロイヤル・バレエ団は、日本人の吉田都さんや、「クマテツ」の愛称で有名な熊川哲也さんがプリンシパル(トップダンサー)に選ばれていたことで、日本でも人気の高いバレエ団です。我が家でも吉田都さんの人気は高く、NHK Eテレで放送していた、「吉田都のスーパー・バレエ・レッスン」はお気に入りの番組でした。
本当はロイヤル・オペラ・ハウスでロイヤル・バレエ団の舞台を見られれば一番良いのでしょうが、ちょうどこの時期はロイヤル・バレエ団も夏休みなんですね。なので、私たちが見たのは、ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の「白鳥の湖」。マリインスキー劇場バレエ団も、世界最高峰のバレエ団とも言われています。私たちの世代だと、旧ソ連時代のキーロフ・バレエという名称のほうが記憶にありますが、実はマリインスキー劇場バレエ団がもともとの名称なのだそうです。
◇(参考)2018年マリインスキー劇場バレエ団「白鳥の湖」 プロモーション映像
マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」プロモーション・ビデオ(30秒)
◇ 2011年公演のパンフレット写真
当時のパンフレットによると、配役は、オデット/オディール…アリーナ・ソーモワ(Alina Somova)、ジークフリード王子…エフゲニ・イヴァンチェンコ(Evgeny Ivanchenko)でした。
世界最高レベルの王立劇場での鑑賞ですから、ちょっとおめかしして行きました。
席はBalcony Boxと呼ばれる上階の席で、4人席で£184(約23,000円)でした。
幕間には、劇場内のレストランAmphitheatre Restaurant and Terraceを予約しておき、食事をいただいて、また鑑賞するという、ちょっとしたセレブ体験も。
劇場内の廊下には、歴代ダンサーとして吉田都さんの写真パネルも飾られており、感激しました。
バレエ自体ももちろん素晴らしかった上、劇場の雰囲気も含め、本場の舞台で最高の芸術を鑑賞できて、家族一同素晴らしい体験ができたと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したキングスウェイ・ホール・ホテル、大英博物館、ロイヤル・オペラ・ハウス、そして地下鉄ホルボーン駅の位置関係は、下のとおりです。
海外旅行は異文化体験だと思いますが、ロンドン初日は大英博物館やロイヤル・オペラ・ハウスなど、大英帝国以来の歴史と伝統の粋に触れた一日だったと思います。
次回は、翌日見学した、ウェストミンスター寺院やバッキンガム宮殿など、ロンドン市内の有名観光地について書きたいと思います。
それではまた。
2011年英国旅行(その2)ウィンザー城など、ロンドン近郊の観光地編
こんにちは、コウです。
英国ロンドン近郊にお住いのかつ子ミースさんのご自宅で、ホームステイさせていただいた英国旅行記の第2回目。今回は、かつ子さんに案内していただいて見学した周辺の観光地、ウィンザー城やコッツウォルズについて紹介したいと思います。
◇ 前回のブログ
◇ 目次
ウィンザー城
今年(2018年)5月19日、チャールズ皇太子の次男、ヘンリー王子がメーガン・マークルさんと結婚式を挙げ、日本でも大きく報道されましたが、その結婚式が執り行われたのが、ウィンザー城(Windsor Castle)の聖ジョージ礼拝堂です。
私たちがイギリスに旅行した2011年は、ちょうど長男のウィリアム王子がキャサリン妃(ケイト・ミドルトンさん)と結婚された年(こちらの挙式はウェストミンスター寺院で挙行)でしたので、お土産ものなどもロイヤル・ウェディング関連ものなどがたくさんありました。
ロンドンの西、約20kmに位置するウィンザー城は英王室の居城で、現在のエリザベス2世女王も公式行事のない週末はここで過ごされることが多いそうです。私たちは、ロンドン到着の翌日、7月26日に訪れました。火曜日だったので、女王様はご不在です。
車を停めて、テムズ河の辺りからお城に向かって歩いていくと、たくさんのグース(がちょう)たちが集まっていました。対岸には移動遊園地も来ていました。
入場口のあるヘンリー8世ゲート方面へ、緩やかな坂を上っていくと、ちょうど衛兵交代式に向かうパレードを見学することができました。
The Guard parade at Windsor Castle, UK 20110726
動画に映っている像は、ヴィクトリア女王像。19世紀末、繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王です。
ウィンザー城の日本語の公式ガイドブックを買ってきましたが、それによると、ウィンザー城は11世紀にウィリアム征服王によって建造された、イギリス諸島で最古の王宮。その後、歴代君主により拡張、改装、再建が繰り返され、場内にはチューダー様式、バロック様式、ゴシック様式などの様々な時代の建築様式が反映されているそうです。
ウィンザー城は1992年に、礼拝室から発生した火災で甚大な被害を受けました。日本でもきっと大きく報道されたんじゃないかと思いますが、全く覚えていません。仕事が忙しかったからかな。エリザベス女王はこの年のスピーチで、ラテン語の言い回しで「ひどい年」という意味の言葉を言われたそうですが、ちょうどチャールズ皇太子とダイアナ妃(当時)の関係もこの頃が最悪の時期で、この年の暮れから正式な別居生活に入ったそうなので、それも含めて「ひどい年」だったのかもしれません。
火災の後は、約3,700万ポンド(当時の円-ポンド換算レートで約70億円)をかけて修復と再建が行われ、1997年に完成、今の姿があるということです。
お城の中は残念ながら撮影禁止なので、外観の写真しか残っていません。
◇ ジョージ4世門から南へ延びるThe Long Walk「一本の道」
ウィンザー城の外に広がる美しい芝生の上で、かつ子さんたちとサンドイッチのお昼ごはんを食べたことも、楽しい思い出です。
コッツウォルズ(カッスルクーム)
ロンドンの西、約200kmの丘陵地帯に広がるコッツウォルズ(Cotswolds)。13~14世紀に羊毛産業の集積地として栄えたこの地域は、特別自然景観地域に指定され、牧歌的な風景と蜂蜜色の家々が人気の観光地です。
私たちは、ロンドンでの観光を終えた後、再びかつ子さん宅に戻り、帰国の前日の7月30日にかつ子さんの案内により、コッツウォルズの南側にあるカッスルクーム(Castle Combe)という村を観光しました。
ガイドブックによれば、カッスルクームは他のコッツウォルズの村とは少し違った雰囲気なのだそうで、500年を越える古風な石造りの家が並んでいます。
村の領主たちの館は「マナーハウス」と呼ばれ、現在は宿泊施設として改装されています。カッスルクームのマナーハウスも見学しました。
花が好きな妻や母は、カッスルクームの美しい庭園に大満足でした。
ラコック
カッスルクームを見学した後、そのすぐ南のラコック(Lacock)という村にある修道院にも行きました。
ここは映画「ハリーポッター」シリーズのロケに使用され、ホグワーツ魔法学校のシーンに使われた場所としても有名です。村全域がナショナル・トラストにより管理されています。ナショナル・トラストとは歴史的建造物や景勝地の保護を目的とした、400万人以上の会員を有する英国最大の自然保護団体です。
数百年の歴史を持つ建物、美しいけれど、ちょっと不気味さも感じる何とも言えない雰囲気が、ハリーポッターのようなファンタジックなストーリーの舞台にピッタリの情景を生みだしているのだと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したウィンザー城、コッツウォルズ(カッスルクーム)、ラコックと、かつ子さん宅のあるフリートとの位置関係はこの地図のとおりです。
次回は、今回ご紹介したようなのどかなカントリーサイドから一転、首都ロンドンのロイヤルオペラハウスでのバレエ鑑賞などについて書きたいと思います。
それではまた。
2011年英国旅行(その1)ロンドン近郊でのホームステイ体験編
こんにちは、コウです。
今回より、2011年に家族で旅行したイギリスについて書こうと思います。
2011年と言えば、3月にあの東日本大震災があった年です。地震と津波で多くの命が失われただけでなく、その後の福島第一原発事故でも未曾有の被害を被ることとなりました。いまは2018年。あれから7年が経ちますが、いまだに避難生活されている方も多数おられ、復興はまだまだ道半ばです。
震災により、リーマンショック(2008年)からようやく回復しつつあった株価も、また急落。計画停電などもあり、日本全体が暗く沈んでいた時期だったかと思います。
ですが、我が家では娘が中学2年生になったこともあり、暗い日本(電力不足で本当に暗かった)に閉じこもることなく世界を見に行こうと、妻が旅行のプランをあれこれ考え、インターネットで一生懸命調べてくれていました。
そうした中で、かつ子ミースさんのホームページを見つけてくれたのです。
かつ子さんは、ロンドン近郊のフリートという街にお住いの日本人で、自宅でホームステイしませんか?というホームページを立ち上げていらっしゃったのです。
中学生の娘とともに海外体験するには持って来いということで、すぐにかつ子さんに連絡を取り、スケジュールを調整しました。
旅行には我が家の家族3人の他、大阪在住の妻の母も一緒に行くことになり、4人で旅することになったのです。
◇ かつ子さん宅の広いお庭
旅行日程
旅程としては、7月24日(日)に日本を出発。25日(月)~31日(日)までの6泊7日を英国で過ごし、8月1日(月)に帰国するというスケジュールを立てました。
大阪在住の母が同行するため、フライトは関西空港発のエミレーツ航空。我が家の3名は羽田から関空までの国内便を追加して、関空で母と合流することとしました。
英国ではかつ子さん宅にお世話になるものの、ロンドンにも泊まってみたいという我がままな考えから、次のような変則日程でホームステイさせていただきたいとお願いしました。
7月25日(月)ロンドン(ヒースロー空港)到着、かつ子さん宅泊
26日(火)ウィンザー城など観光、かつ子さん宅泊
27日(水)ロンドン市内へ移動、ホテル泊
28日(木)ロンドン市内観光、ホテル泊
29日(金)フリートへ戻る、かつ子さん宅泊
30日(土)コッツウォルズなど観光、かつ子さん宅泊
31日(日)ロンドン(ヒースロー空港)発
普通はダメですよね、こんなの。真ん中のロンドン2泊が不稼働日になっちゃうし。
でもかつ子さんは快諾して下さり、リーズナブルな料金で、本当に細かな気配りでお世話して下さったのです。
フリートからロンドンに電車で移動する際は、「私もロンドンに用事があるから」とか言って、わざわざ付き添って下さったんですよ。たぶん高齢(当時71歳)の母も一緒だったので、心配して下さったんだと思います。
かつ子さん、本当に感謝しております。
◇ヒースロー空港まで迎えに来て下さり、車から見たフリートの町並み
かつ子さんについて
さて、そのかつ子さんについてもう少し書きたいと思います。
かつ子さんは、奈良出身の関西人。日本語で話す際は、関西弁です。私たち夫婦も母も大阪出身なので、関西弁でスムーズなコミュニケーションでした(笑)。
若い頃にバックパッカーとして世界各国を旅され、たしか中国で、寝台列車の上段のベッドの向かい側だったご主人と巡り会われたというお話だったと記憶します。筋金入りの旅人ですね!
ご主人のケビンさんは欧州の某大手通信機器メーカーのエンジニア。昔、日本でボーダフォンが携帯電話事業を立ち上げた際には、ご家族で日本にも数年滞在されていたそうです(ボーダフォンの携帯電話事業は、その後ソフトバンクにより買収)。
男の子2人、女の子1人の3人のお子さんがいらっしゃいますが、私たちが滞在した際には、男の子2人はちょうど日本の親戚の方のところに旅行しており、末っ子のジョセリンちゃんだけがいました。かつ子さんとしては、震災等で大変な日本を、あえて見せるという意味で、二人を日本に行かせたということでした。
あと、テスという黒いワンちゃん(犬種は…、分かりません)を飼っていらっしゃいます。
◇かつ子さん宅の愛犬テス(手前はうちの娘です)
今回このブログを書くに当たって、かつ子さんのホームページを探したのですが、見つけられませんでした。ホームステイ業は終了されたのか…。
英国留学委員会が運営する留学支援サービスの中で、現地駐在員による日本語サポートということで、かつ子さんがイギリス駐在員としてお写真とともに掲載されているのだけ、見つけられました。
現地日本語サポートサービス開始! | イギリス留学/英国留学委員会
かつて開設されていたかつ子さんのホームページでは、ホームステイで滞在された人たちの感想も掲載され、我が家のことも掲載していただいていました。
かつ子さん始め、ご家族の皆さん、その後もお元気に過ごされているといいなと思います。
フリートってどこ?
ホームステイさせていただいたかつ子さんのご自宅は、ハンプシャー州のフリートという町にあります。
ロンドンから南西方向に約50km。ウォータルー駅からサウスウェスト・トレインズ(2017年よりサウス・ウェスタン・レイルウェイに変更)で1時間弱です。
かつ子さんによれば、治安が良く、自然も豊富で、家族で住むには最適なところとか。滞在中も近所のフリートポンド(フリート池)辺りまで一緒に散歩したりして、のどかな環境の中でのんびりさせていただきました。
◇フリートの運河沿いをテスと散歩しました
◇フリートのきれいなおうち
かつ子さん宅でのホームステイ
かつ子さん宅には、ホームステイ用のシャワールーム付き客室が備えられています。妻と母はこちらを使わせていただきました。そして私と娘は、男のお子さん二人が不在ということで、そのお部屋を使わせていただきました。
かつ子さん宅に滞在中は、ウィンザー城やコッツウォルズなどの近郊の観光地に車で案内していただきました。専属の日本語ガイドさん付きということになりますので、考えたら贅沢ですよね。
朝食・夕食はもちろん手料理をごちそうになりました。
明日帰国するという最終日の夕食にはパエリアをみんなでいただき、ご主人の手作りのケーキもごちそうになりました。
◇ご主人のケビン作のケーキも美味しかったです!
イギリスは食事があまり美味しくないと言われますが、かつ子さん宅にホームステイさせていただいたおかげで、母ともども、毎日美味しい食事をごちそうになれたのも有難かったです。
◇ご夫妻と私と3人で近所のパブにも飲みに行きました
最後に
いかがでしたでしょうか。
かつ子さんのホームページに出会えたおかげで、普通の旅行とはちょっと違った、のんびり自由旅行を体験することができました。
かつ子さんの現在の詳細はよく分かりませんが、英国留学委員会の現地駐在員として、きっとあのときと同様、日本から来る若者たちのお世話をされているものと思います。
次回は、かつ子さんに案内していただいて見学したウィンザー城などの近郊の観光地について紹介したいと思います。
ではまた!
2017年クロアチア旅行(その6:完)クロアチアのマニアック情報編
こんにちは、コウです。
5回に渡って昨年(2017年)の我が家のクロアチア旅行について、紹介してきました。
今回は最終回として、知っているとクロアチア旅行がもっと面白くなるかもしれない?マニアックな情報について書きたいと思います。
◇前回のブログ
◇目次
YouTubeには世界中の様々な動画が掲載されていますよね。ふと、クロアチアにはどんなミュージシャンがいるのかなと思って、例えば「Croatian pop music」などといったキーワードでいろいろ検索していたら、クロアチアには素晴らしいミュージシャンがたくさんいることを発見しました!その中で特に気に入った2組を紹介したいと思います。
クロアチアのイケてるミュージシャン① 2CELLOS(トゥーチェロズ)
クロアチア出身のステファン・ハウザー(1986年生まれ)と、スロベニア出身のルカ・スーリッチ(1987年生まれ)という、イケメン2人組のチェロによるデュオというユニークなバンド。2013年、NTTドコモのCMにも起用されたことがあり、私も「そう言えば」と思い出しました。
2011年にマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」のカバーをYouTubeに公開したことで一躍脚光を浴びたそうです。日本ツアーも度々行われている人気バンドです。
彼らの「I Will Wait」という曲は、プリトヴィッツェ湖群国立公園内で撮影され、プリトヴィッツェの雄大な滝をバックにダイナミックな演奏を披露しています。
2CELLOS - I Will Wait [OFFICIAL VIDEO]
2台のチェロのデュオという、他に類を見ないユニークさも含めて、とても気に入りました。
本ブログのその3「素晴らしかったよ」編で、クロアチアのドヴロブニクは、TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出てくる七王国の首都キングズランディングのロケ地になっていることを紹介しましたが、2CHELLOSによる「ゲーム・オブ・スローンズ」のテーマ曲も紹介しておきましょう。
2CELLOS - Game of Thrones [OFFICIAL VIDEO]
(「ゲーム・オブ・スローンズ」に興味のある方は、Huluでどうぞ。)
クラシックやポップといった音楽ジャンルの枠を超えて活躍する2CHELLOS。これからも注目していきたいです。
クロアチアのイケてるミュージシャン② MIA(Mia Dimsic)
アコースティックギターやウクレレを抱えて歌うシンガー・ソングライター、ミア・ディムジッチ。1992年生まれだそうです。2015年にデビューしてまだ3年ほど(2018年現在)のキャリアです。
彼女の「ZIVOT NIJE SIV」(人生は灰色ではない)という曲は、2017年のクロアチアで大ヒットし、ビデオクリップもBest Video Number賞を受賞、クロアチアでは絶大な人気を得ています。
MIA - ŽIVOT NIJE SIV (OFFICIAL VIDEO)
素朴だけど、すごくいい曲だと思いませんか?すっかりファンになってしまい、他のYouTubeビデオも見まくってしまいました。クロアチア語の歌詞はさっぱりわかりませんが。
ちなみに首都ザグレブのスーパーマーケットKONZUMで買い物をしていたら、店内のBGMで彼女の「BEZIMENI」(無名)という曲がかかっていました。
もう1曲、2017年12月に発売された最新ヒット曲「CIMET I CAJ」(シナモンと紅茶)もどうぞ。
MIA - CIMET I ČAJ (OFFICIAL VIDEO)
このビデオクリップを見ると、子供たちにも大人気のようです。
YouTubeでクロアチアのミュージシャンのビデオクリップを見ると、ザグレブの街中で撮影したりと、お金かかってないなーという感じです。でも、凝ったCGなど何も使っていなくても、クロアチアの美しい自然や素晴らしい街並みを使ったビデオクリップは、決して見劣りしません。ここに紹介した2CELLOSやMIA以外にも、ユニークなミュージシャンがたくさんいるようですので、探してみてはいかがでしょう。
日本にいながらにして、こういう世界中の知らないミュージシャンを発見できるYouTubeって、ホントにすごいなと改めて思いました。
ザグレブの「入りにくい居酒屋」
NHK BSプレミアムで時々放送している「世界入りにくい居酒屋」。世界の国々で地元の人に愛されている、隠れた居酒屋を紹介する30分番組で、私は大好きでよく見ています。
この番組で、クロアチア・ザグレブの町はずれにある居酒屋「倉庫街の小屋」という店を紹介していました。
NHKオンデマンドで、税込108円で視聴できますので、関心のある方はぜひご覧になって下さい。
太っちょのクロアチア人オーナーと、店を実質的に切り盛りするセルビア人のシェフ。彼らの友情と互いを信頼するエピソードに、ちょっとホロリとさせられます。「世界入りにくい居酒屋」シリーズはかなり見ていますが、その中でも特によくできた回だと思います。
番組の中で、「クロアチアの万能調味料」というのが出てきます。
これはたぶん「ベゲタ」(VEGETA)だと思います。我が家でも、お土産としてスーパーKONZUMで買ってきました。
香辛料や野菜の粉末などで作られた万能調味料で、クロアチアの家庭料理には欠かせない、まあ日本で言えば「だしの素」のようなものだそうです。うちでもスープやシチューなどに入れて、おいしくいただいています。
クロアチアの手軽なプチプラ土産には最適だと思います。
番組冒頭では、聖マルコ教会や失恋博物館などザグレブの観光名所もちょこっと紹介されていて、特に失恋博物館は番組MCの島崎和歌子とバイきんぐ小峠に大ウケでした。
日本にいながらクロアチアの雰囲気を味わえる番組として、お奨めします(決してNHKのまわし者ではないんですが)。
最後に
いかがでしたでしょうか?
日本人に馴染みの少ないクロアチア文化ですが、こうした動画や番組を通じて、その一端を知ることはできるかと思います。
でも現地に行くとまた違いますからね。見どころ豊富で食べ物も美味しいクロアチアへぜひ実際に行って、その面白さを現地で実感していただきたいです。
それでは、また!
2017年クロアチア旅行(その5)旅の必需品編
こんにちは、コウです。
今回よりブログ名を変更しました。「もっと世界を旅しよう!」では普通すぎるという意見がありまして…。確かに旅行会社のキャッチコピーみたいな気もしますので、もっと家族で個人旅行を楽しんでいるというイメージを出そうということで、「のんびり、海外自由旅行のすすめ」とのブログ名に改めました。タイトル画像の絵も自分で描いたんですよ!
引き続きよろしくお願い致します。
さて、前回の記事では、クロアチア旅行での注意事項を紹介しました。
今回は、旅の必需品であるバゲッジや海外用Wi-Fiルータに関して、我が家がクロアチア旅行で使ったものについて書きたいと思います。
ko-abroad.hatenablog.jp
スーツケース
旅の荷物を持っていくためのカバン。若い頃の一人旅では、常に両手を空けておきたいということで、リュックを背負って行ってました。いわゆるバックパッカーですね。
今はスーツケースを持っていってます。家族で1週間程度の海外旅行ですから、当然、大型のスーツケースが必要ですが、年1回程度のことなので、レンタルにしています。しまっておく場所が大変ですからね。
買って持っているスーツケースは、帰省などの国内旅行用の小型のものだけです。
ちなみに、もし購入するのであれば、兵庫県豊岡市のカバンメーカー・エンドー鞄株式会社のフリクエンター(Frequenter)が超お奨めです!スーツケースは、引っ張るとガラガラうるさいですよね。フリクエンターは特許取得の特殊構造のキャスターを使っており、とにかく音が静か!国内旅行用の34リットルサイズのものを持っているのですが、本当に静かで素晴らしいです。他のものとは格段に違います。
さて、クロアチアに旅行した際にはアールワイ・レンタルさんの楽天市場店で、リモワのスーツケースをレンタルしました。楽天ユーザなら、お買いものマラソンをうまく使うとお得ですよ!
家族3人で約1週間の旅行。どれくらいの容量にするか悩むところですが、結局我が家の場合はLLサイズ(約90リットル)とLサイズ(約80リットル)の2個にしました。帰りのお土産をどれくらい買い込むかにもよりますが、うちではそれほど大物を買う訳ではなく、プチプラ土産が多いので。ワイン3本は買いましたが、なんとか大丈夫でした。
飛行機に乗る際、スーツケースを預けるに当たっては各航空会社が重量制限を設けており、オーバーすると超過料金を取られます。エコノミークラスの場合は30kg以内という制限だと思います。
心配だったので、レンタルのお店で一緒に「ラゲッジチェッカー」というはかりを借りたのですが(500円)、お土産などを結構詰め込んで量っても17kgぐらい。全然大丈夫でした。「ラゲッジチェッカー」、要らないと思います。
空港で多くのスーツケースを見ていると、ラップのようなものでグルグル巻きにしているのを見かけます。「ラッピングサービス」と言って、スーツケースの破損防止のためのようです。空港によって、数百円~千円程度みたいですね。飛行機への積み込み、積み下ろし時は乱暴に扱われることもあるようなので、買った自分のスーツケースだと、こういうサービスを使って破損を防止したくなりますよね。レンタル品であれば、通常利用でつく多少のキズ等は問題ありませんので、心配無用です。
ただしレンタル品ではステッカーを貼ったりなどはできませんので、他の方のものと区別するために、タグやスーツケースベルトなどですぐ見分けられるような工夫が必要です。
貴重品バッグ
パスポートや財布、フライトの搭乗券など、貴重品を肌身離さず持ち歩き、かつ必要なときにはサッと取り出せるバッグも重要です。今回のクロアチア旅行ではパックセーフ(Pacsafe)のワンショルダーバッグを買って持っていきました。
パックセーフのバッグは、海外旅行における盗難防止のために、ナイフなどでバッグを切り裂かれないように金属製の網が裏地に仕込んであったり、ショルダー部分にも金属ワイヤが内蔵されていたり、あるいはジッパーのタブも容易に開けられないようクリップでロックできるようになっていたりと、各種の防犯対策が施されています。
私が購入したのはバイブ150というタイプです。
旅行中は、バッグが胸の側になるように掛けたほうが安全ですね。容量はそんなに無いので、ガイドブックや水筒などを持ち歩くには、別にリュックなどを併用したほうが良いと思います。
海外用モバイルWi-Fiルータ
最近の旅行では、旅行中もGoogle検索したり、マップを見たり、また日本の友人とLINEで連絡を取り合ったりと、スマートフォン利用は欠かせませんよね。
私はauユーザですが、最近は大手通信キャリア各社も、海外でデータ通信を使う際のサービスを強化しています。例えばauの「世界データ定額」というサービスの場合、1日980円払うと、契約しているデータ容量の範囲内で、海外でもスマホのデータ通信がそのまま(ルータ無しで)使えます。一人旅なら、これでいいかもしれませんね。
ですが、家族で行く場合は各自に1日980円かかることになりますので、モバイルWi-Fiルータを借りていったほうが良いことになります。海外用Wi-Fiルータのレンタル料は、通信方式(3Gか、4Gか)や1日の利用データ容量(250MB~500MB~1GBなど)により異なりますが、だいたい1日1,500~1,800円くらいかと思います。通信方式は、いまやLTEなどの高速4G方式が当たり前になっているので、こちらにすべきでしょう(ちなみにこの「G」は、ギガではなく、Generationの「G」で、第3世代方式とか第4世代方式を表しています)。データ容量は、Googleマップなどを検索すると結構データ量を使うので、500MB(大容量タイプ)か、できれば1GB(超大容量タイプ)にしておいたほうが安心です。また、万一容量を超過した場合に、通信速度が遅くなるだけか、超過料金を取られるのかは、個別に確認しておいたほうが良いです(各国の通信サービスを利用しているため、一概に言えない)。
昨年のクロアチア旅行の際には、株式会社ビジョンが提供しているGlobal Wi-Fiを借りていきました。
Global Wi-Fiだと、利用データ量の多い超大容量プラン(1日1GB)が選択可能です。LINEアカウントを登録しておくと、割引サービスなどもあるので、安く利用することができると思います。
ルータの機器は中国Huawei製のものでした。受け取りは自宅に配送してもらい、帰りは空港で返却しました。
1日のデータ容量を超過した場合、通信速度が遅くなりますが、超過料金がかかることはないので、その点も安心でした。
紛失や破損した場合の補償パックは、クレジットカードの付帯保険に携行品損害保険も付保されているので(20万円とか)、付けなくて良いと思います。
ほとんどの海外用Wi-Fiルータの充電ポートは、Androidスマホと同じMicro-Bと言われる台形のUSB端子です。モバイルバッテリーはスマホと共用できますので、別にレンタルする必要はありません。
海外でWi-Fi通信する際は、スマホを機内モードにして、Wi-FiだけをONにすることをお忘れなく。機内モードになっていないと、海外ローミングという形で通常のデータ通信が行われ、高額な通信料金が発生する場合がありますので、ご注意下さい。
クロアチアのホテルでは、たいてい各ホテルのWi-Fiサービスが利用可能です。アパートメントホテルでも、高速Wi-Fiルータが用意されています。またレストラン等でもWi-Fiが用意されており、パスワードを書いたカードが渡されて利用できるところもあります。
ですが、街歩きやお買いものの最中でも検索したいときはありますよね。そんなときはモバイルWi-Fiルータが必須。万一何か危険なことがあった場合に、SNSなどで情報収集するにも、Wi-Fi通信環境が必要です。
海外用モバイルWi-Fiルータを使って、スマートな海外旅行を楽しんでいただきたいと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
スーツケースなどのバゲッジはもちろんのこと、いまや海外用Wi-Fiルータも海外旅行の必需品と言っていいと思います。
海外旅行中もリアルタイムな情報が検索でき、日本にいる友人ともコミュニケーションできるとは、時代も変わったものです(おっさんですね!)。
次回は、知っているとクロアチアの旅がもっと楽しくなる、マニアックなクロアチア参考情報を紹介したいと思います。
それでは、また!