のんびり、海外自由旅行のすすめ

海外旅行はパッケージツアーではなく、のんびり気ままな自由旅行で!これまで旅して感じた海外旅行の楽しさやちょっとしたノウハウをお伝えしていきます。

2011年英国旅行(その5:完)ロンドンの世界遺産を見学編

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こんにちは、コウです。

我が家の2011年の英国旅行。かつ子ミースさん宅でのホームステイから始まり、その後ロンドンに2泊。今回は最終回として、ロンドン観光の3日目に市内のユネスコ世界遺産の見学や水上バスでのテムズ川の散歩を体験し、かつ子さん宅のあるフリートに戻るまでの様子を紹介したいと思います。

前回ブログ

ko-abroad.hatenablog.jp

目次

ビッグベンからウェストミンスター寺院

この日はまず、ロンドンのシンボル、ビッグベン(Big Benへ。この英国シリーズのブログのアイキャッチ画像にも、今回の旅行で撮った写真を使用しています。

ビッグベンは、国会議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿の付属の時計台。高さは約96mだそうです。ウェストミンスター宮殿全体として、1987年にユネスコ世界遺産に登録されています。

下から見上げたビッグベンはど迫力

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昔、BCLBroadcasting Listening)と言って、短波ラジオで海外のラジオ放送を聞くのが流行した時期があり、私も中学生の頃に短波ラジオを買ってもらって、英国BBC放送やラジオ・オーストラリア、旧西ドイツのドイチェ・ヴェレなどの日本語放送を聞いていました。そのBBCの放送が始まる際に、最初に流れるのがビッグベンの鐘の音。今のようにデジタル式でない、ダイヤル式のチューニングでしたから、この鐘の音が、放送を探し当てる大事な目印(耳印?)でした。

そんな海外放送局の日本語ラジオ放送も、様々なメディアの発達によってどんどん廃止されており、BBCの日本語放送も1991年に終了したとか。ちょっと寂しい気がします。

 

ビッグベンからウェストミンスター寺院へ徒歩で移動。途中、パーラメント・スクエアで、ウィンストン・チャーチル銅像を見ました。

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今年(2018年)のアカデミー賞で、日本人の辻一弘さんがメイクアップ&ヘア・スタイリング賞を受賞したことでも話題を呼んだ「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。主演のゲイリー・オールドマンも主演男優賞を受賞しました。

194045の第二次大戦中に英国首相を務めて連合国側を勝利に導いた「戦時の宰相」として名高く、また冷戦初期の1951年に再び首相に就任して反共主義を貫いたチャーチル。英国はもちろんのこと、日本を含めた世界的にも人気の高い政治家です。

 

さて、次にウェストミンスター寺院Westminster Abbey)を見学。ここも1987年に登録されたユネスコ世界遺産です。

11世紀のウィリアム1世以来、ほとんど全ての英国歴代王が戴冠式を行っているイングランド国教会の大聖堂。内部の壁や床は墓所として使用され、歴代の王の他、ニュートンダーウィンといった著名な学者、4度に渡って首相を務めたグラッドストーンといった著名政治家なども埋葬されているそうです。キリスト教では死後の復活を願い、土葬されていますので、歴代王たちの骨そのものが埋まっているかと思うと、ちょっと薄気味悪い感じがします。日本人的な感覚ですが。

アビー(Abbey)とは大寺院、大修道院のこと。ビートルズの「アビーロード」はもう少し北のロンドンEMIスタジオの前の通りの名前でした。このウェストミンスター地区につながる通りです。

www.westminster-abbey.org

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寺院内では、その厳かな雰囲気に感動しました。

ちなみに、私たちが英国を旅行した2011年の4月に、チャールズ皇太子と故・ダイアナ妃の長男ウィリアム王子が、キャサリン妃(ケイト・ミドルトンさん)と結婚式を挙げたのもこのウェストミンスター寺院でした。お土産もの売り場にはロイヤル・ウェディング関連商品などもたくさん売っていました。

今年は次男のヘンリー王子の結婚式がありましたので、また盛り上がっているかもしれませんね。

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水上バステムズ川散歩

さて、ウェストミンスター寺院を見学した後は、テムズ川水上バスに乗ってみました。ウェストミンスター・ミレニアム・ピア(桟橋)からロンドン塔に近いタワー・ミレニアム・ピアまで、所要時間約40分の水上散歩です。ロンドン交通局が運航する水上バスには他にも幾つかの路線があり、朝9時過ぎから夜9時頃まで、日中は概ね30分毎に運行され、観光などの足として利用されているようです。料金は、上の区間で大人£8.4(約1,050円)、小人(16歳以下)£4.2(約525円)でした。

tfl.gov.uk

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テムズ川岸にそびえ立つ巨大な観覧車ロンドン・アイを眺め、また昨夜歩いて渡ったロンドン橋をくぐって、水上バスは進んでいきます。

タワー・ピアに着く少し前に見えてくる、軍艦ベルファスト。かつてはノルマンディ上陸作戦などでも活躍した英国海軍の巡洋艦で、退役後の今は海事博物館として開放されているそうです。

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ロンドン塔を見学

さて、タワー・ピアで水上バスを降りて、すぐに見えてくるのがロンドン塔(Tower of London11世紀にウィリアム征服王が築いたお城です。1988年にユネスコ世界遺産に登録されています。

www.hrp.org.uk

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13世紀頃以降は牢獄や処刑場としても使われ、拷問塔(Torture at the Tower)もあるなど、不気味さ満点の観光スポット。ここで死んでいった者たちの亡霊が出るとか言った話もあるようですが、私たちが訪れた日は、どんよりした曇り空だったこともあり、ちょっとゾワッとする感じでした。

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ジュエル・ハウス前の壁の上のサルのオブジェ。かつてここに動物園もあったことの名残なのか…。

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前にも書きましたが、私たち夫婦はTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ファン。私たちがロンドン塔を訪れた2011年にはまだ見ていませんでしたが、今から思えばこのロンドン塔のイメージなどがあのドラマのベースになっているのかもしれません。そういえばロンドン塔ではワタリガラスが飼育されているそうですが、「ゲーム・オブ・スローンズ」でも三つ目のワタリガラスが重要な役割を果たしています。

過去ブログ

ko-abroad.hatenablog.jp

ゲーム・オブ・スローンズ」を見るならHulu

コヴェント・ガーデンでお買いもの

さて、ロンドン塔見学の後、フリートに戻る前にお買いものをと、コヴェント・ガーデン(Covent Gardenに行きました。私たちが宿泊したキングスウェイ・ホール・ホテルから徒歩数分のところにあるマーケットです。

巨大なアーケード街のようなつくりに、吹き抜けの広い市場。そこに工芸品やアンティークなどのお店がひしめき合っており、多くの観光客などで賑わっていました。周辺ではいろいろなストリート・パフォーマンスでも、訪れる観光客を楽しませていました。

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銅像みたいに見えますが、動きます(娘は怖がってお金を入れられなかった。。。)

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最後に

いかがでしたでしょうか。

この日ビッグベン、ウェストミンスター寺院、ロンドン塔という3ヶ所のユネスコ世界遺産を見学して、23日のロンドン観光を終えた私たち家族は、再びウォータールー駅17:40頃の電車に乗って、かつ子ミースさんのご自宅のあるハンプシャー州フリートへと戻りました。

その後、かつ子さんに案内していただき、コッツウォルズなどを見学した模様は、この英国シリーズの第2回をご覧下さい。

過去ブログ

ko-abroad.hatenablog.jp

2013年頃に「JIBs諸国」という言葉が話題になりました。日本、イスラエル、英国(Britain)のことで、いずれも親米国ではあるものの今日的には米国にとっての重要性は薄れ、それぞれ中国、中東、欧州に隣接するという地政学的なリスクのある国々という意味でした。この状況は2018年の現在も基本的に変わっていませんね。

いま、EU離脱問題に揺れる英国ですが、立憲君主国である点も含めて日本との共通点も多く、またその多彩な歴史と文化の一端に触れることができた旅でした。

今回はロンドン周辺地域のみでしたが、他の地域も含めて、またいつか行ってみたいです。

それではまた。

 

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