2011年英国旅行(その3)ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ鑑賞編
こんにちは、コウです。
我が家の2011年の英国旅行。ロンドン近郊にお住いのかつ子ミースさんのご自宅で、ホームステイさせていただき始まった訳ですが、途中我がままを言ってロンドンのホテルにも2泊しました。今回はそのロンドン観光の1日目について書きたいと思います。
◇ 前回の記事
◇ 目 次
フリートからロンドンへ
2011年当時、かつ子さん宅のあるハンプシャー州フリートとロンドンを結ぶ鉄道は、サウスウェスト・トレインズ(South West Trains)でした。同鉄道は、その後2017年8月に事業会社の継承によりサウス・ウェスタン・レイルウェイに改称しているそうです。
事前にかつ子さんのご主人のケビンさんが、割引チケットなどについていろいろ教えて下さいました。当時のメモによると、「Groupsave4」という4人用の割引チケットを買ったようです。大人3名+小人1名(16歳以上が大人料金なので、当時13歳の娘は小人料金でした)で、往復料金で£53.60(当時の換算レートで約6,700円)だったようです。今も「Groupsave」というディスカウントチケットはあるようで、だいたい3割くらい安いらしいです。
◇ 帰りのチケット(ロンドン→フリート)
フリートからロンドンへは7月27日(水)に移動。ロンドンからフリートに29日(金)に戻ってくるというスケジュールでした。
前にも書きましたが、かつ子さんが「ロンドンに用事があるから」と言って、わざわざ付き添って下さいました。本当に面倒見の良い方なんです。
ロンドンはウォータールー駅(Waterroo Station)に到着します。ウォータールー駅は英国で最も乗降客数が多い駅で、2011年当時だと年間9,400万人(Wikipediaより)だそうなので、1日平均だとだいたい26万人くらいですね。ですが、JR新宿駅の2011年当時の乗降客数はなんと約147万人/日(乗車人数×2で計算)。ウォータールー駅の5.6倍!私もいま新宿のオフィスに通ってますが、やっぱり日本の通勤ラッシュってスゴいんですね。
かつ子さんとはウォータールー駅でお別れして、いよいよ私たち家族だけのロンドン旅行が始まりました。
◇ ウォータールー駅
ロンドンのホテル
ロンドンで泊まったホテルは、キングスウェイ・ホール・ホテル(Kingsway Hall Hotel)。地下鉄のホルボーン駅の近くで、大英博物館やコヴェント・ガーデンも徒歩圏内という、ロケーション的には抜群のホテルです。でもネット情報によれば、設備はちょっと古いということでした。そんなこともあってか、2018年現在、このホテルは改装のため休業中で、2019年にリニューアル・オープン予定ということになっています。
◇ 現在の キングスウェイ・ホール・ホテルのサイト
http://www.kingswayhall.co.uk/
このホテルは2014年に英国のホテル・グループShiva Hotelsにより買収されたという記事が載っていました。
場所的には本当に便利なところにあるので、リニューアルしたら人気になるんじゃないでしょうか。
大英博物館を見学
ホテルに無事チェックインも済ませ、散歩がてら周辺を散策し、大英博物館(British Museum)を見学しました。大英博物館は1759年に開館。膨大な所蔵品を擁する世界最大級の博物館ですが、入場は無料です。
19世紀にはエジプト、ギリシア、メソポタミアの考古学遺物も運び込まれ、世界の文化遺産を収めた博物館へと発展しました。
ナポレオンのエジプト遠征(1799年)の際に発見されたロゼッタストーン。後にフランスの考古学者シャンポリオンが、これをもとにエジプト文字を解読し、エジプト古代文明の解明に大きな役割を担ったことで有名ですが、このロゼッタストーンもこの博物館に展示されています。
シャンポリオンの物語は、確か小さい頃に国語の教科書に載っていたことを懐かしく思い出しました。石版の表面に描かれたヒエログラフと呼ばれる象形文字が、表意文字(漢字のように意味を表す文字)ではなく、実は表音文字(アルファベットのように音だけを表す文字)であると気付いて、解読が進んだんですよね、確か。
短時間の見学だったので、とても全部を細かく見切れるものではありませんが、私は中東の古代文明などに興味があるので、現在のイラク南部に世界で初めて誕生した都市国家と言われるシュメール文明(B.C.3000~2000年頃)や古代オリエントを統一したアッシリア文明(B.C.1900~600年頃)など、興味深く見学しました。
うちの娘は、なぜかミイラに関心があり、小さい頃に上野の国立科学博物館にミイラが展示されていた際もそうだったのですが、この大英博物館に展示されていたミイラにも、ものすごく興味を持って見ていました。
◇ これがミイラです
ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ鑑賞
さて、今回の英国旅行での一番のこだわりは、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)でバレエの舞台を鑑賞することでした。
当時、娘は幼稚園の頃から近所のバレエ教室に通っており、その影響もあって、家族でバレエ関係のTV番組を見たり、舞台を鑑賞したりしていました。それで、ロンドンに行くならぜひロイヤルの舞台を、となった訳です。
ロイヤル・オペラ・ハウスは英国ロイヤル・バレエ団の本拠地である歌劇場。18世紀に創建されたそうです。
ロイヤル・オペラ・ハウスも、キングスウェイ・ホール・ホテルから徒歩5分くらいのところにあります。
◇ 劇場の前にあるバレリーナの像
英国ロイヤル・バレエ団は、日本人の吉田都さんや、「クマテツ」の愛称で有名な熊川哲也さんがプリンシパル(トップダンサー)に選ばれていたことで、日本でも人気の高いバレエ団です。我が家でも吉田都さんの人気は高く、NHK Eテレで放送していた、「吉田都のスーパー・バレエ・レッスン」はお気に入りの番組でした。
本当はロイヤル・オペラ・ハウスでロイヤル・バレエ団の舞台を見られれば一番良いのでしょうが、ちょうどこの時期はロイヤル・バレエ団も夏休みなんですね。なので、私たちが見たのは、ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の「白鳥の湖」。マリインスキー劇場バレエ団も、世界最高峰のバレエ団とも言われています。私たちの世代だと、旧ソ連時代のキーロフ・バレエという名称のほうが記憶にありますが、実はマリインスキー劇場バレエ団がもともとの名称なのだそうです。
◇(参考)2018年マリインスキー劇場バレエ団「白鳥の湖」 プロモーション映像
マリインスキー・バレエ「白鳥の湖」プロモーション・ビデオ(30秒)
◇ 2011年公演のパンフレット写真
当時のパンフレットによると、配役は、オデット/オディール…アリーナ・ソーモワ(Alina Somova)、ジークフリード王子…エフゲニ・イヴァンチェンコ(Evgeny Ivanchenko)でした。
世界最高レベルの王立劇場での鑑賞ですから、ちょっとおめかしして行きました。
席はBalcony Boxと呼ばれる上階の席で、4人席で£184(約23,000円)でした。
幕間には、劇場内のレストランAmphitheatre Restaurant and Terraceを予約しておき、食事をいただいて、また鑑賞するという、ちょっとしたセレブ体験も。
劇場内の廊下には、歴代ダンサーとして吉田都さんの写真パネルも飾られており、感激しました。
バレエ自体ももちろん素晴らしかった上、劇場の雰囲気も含め、本場の舞台で最高の芸術を鑑賞できて、家族一同素晴らしい体験ができたと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したキングスウェイ・ホール・ホテル、大英博物館、ロイヤル・オペラ・ハウス、そして地下鉄ホルボーン駅の位置関係は、下のとおりです。
海外旅行は異文化体験だと思いますが、ロンドン初日は大英博物館やロイヤル・オペラ・ハウスなど、大英帝国以来の歴史と伝統の粋に触れた一日だったと思います。
次回は、翌日見学した、ウェストミンスター寺院やバッキンガム宮殿など、ロンドン市内の有名観光地について書きたいと思います。
それではまた。